男性側から見た離婚

男性から見た、離婚問題解決・離婚対策はこちらのサイトをご覧ください。
男性から見た、離婚問題解決・離婚対策はこちらのサイトをご覧ください。

◇ 離婚事情の変化

以前は、離婚の理由としてイメージされ

るのが、男性の浮気(不貞行為)や暴力

が多かったのではないでしょうか。どち

らかと言えば、離婚問題においては男性

に責任があるパターンが多く見られ、結

果弱い立場の女性が被害を被る・・・。

 

しかし現在では、その状況が大きく様変

わりしています。社会情勢の変化や女性

の社会進出が進んだことなどから、女性

側に責任のある離婚が急増しています。

また、そのような法的な離婚原因ではな

く、リストラにあったら離婚を要求され

た、定年したらいきなり離婚の話になっ

たなど、男性にとっては青天の霹靂のよ

うな離婚も増えており、もはや離婚被害

者≒女性という構図は崩れてきています。


平成19年4月から始まった年金の分割など

、今まで離婚対して、比較的優位であった

男性の立場が、女性の立場を尊重する世の

中の流れに沿って変化してきています。男

性側もしっかりと「家庭」「離婚」をいう

ものに向き合い、変化に対応していかなけ

ればなりません。

 

◇離婚したい・したくない

最近の離婚理由で多いのが、性格の不一

致です。この人と一緒にいても、人生幸

せにならない・・・そうはっきり認識を

したのであれば、結婚を継続することが

いいとは言い切れません。子どもを含め

ていろいろな問題があるでしょう。

奥さんのここが許せない・理解できない

という気持ちや、自分が被害者であると

いった気持がある場合があるでしょう。

しかし、法定原因ではない離婚理由(つ

まりどちらかの浮気や暴力等といったも

の以外で)で離婚を男性から要請するの

であれば、どうすれば離婚できるのかを

考える必要があります。金銭的な部分を

含め奥さんが納得できる条件を整えるこ

とが、あなたの新しいスタートの条件で

はないでしょうか。

泥沼の離婚訴訟など絶対に この先の人生

にプラスになりません。極端に言えば、

裸で出直すくらいの気持ちで離婚に向か

うべきであると思います。

 

では、離婚したくない場合はどうでしょ

うか。この場合は奥さんの人格を全て受

け入れる覚悟が必要です。お互いの主張

・考えをぶつけても、理解できないもの

は理解できません。あらゆる状況を考え

て、結婚を継続したいと考えたならば、

一度全てを飲み込むことです。

 

 

◇男性側から見た親権問題

自分の子を可愛いと思う気持ちは、父親

であっても、母親であっても変わらない

と思います。しかし、いざ離婚となった

場合には、母親が親権者となるケースが

圧倒的です(平成21年のデータで家庭裁

判所において親権者を定めたケースで、

男性が親権者となったケースは約13%弱

です)。とくに子供が小さいほど、母親

有利の傾向は強くなっています。

 

しかし、親権者を選ぶに当たって最優先

に考えなければならないのは、子の福祉

です。
 裁判でも、この部分を最優先に考え、結

果として母親に子を任せるほうが、子の

為になると判断しているのです。
 ですから、子どもを養育する環境を整え

たり、子どもへの愛情がどれほど大きいの

か、子どもとの絆がどれほど強いのかと言

うことを、裁判所が理解し、子の希望・意

思も含めて母親よりも子の為になると判断

すれば、父親が親権を得ることもできるで

しょう。

 

子どもを育てると言うことは、生半可な気

持ちでできるものではありません。かわい

いからという感情だけで子を幸せにするこ

とはできません。父親であるあなたが、会

社員であるならば、今まで築いてきた、社

会的なポジションと引き換えにするくらい

の覚悟が必要です。

また、親権は財産管理権と身上監護権から

成っています。財産管理権は、子の財産管

理や契約などの代理権、身上監護権は、子

と一緒に暮らして、しつけや世話などを行

う権利です。まれなケースではありますが、

親権から身上監護権を分離し、父が親権を

母が身上監護権を持つといった方法もあり

ます。

 

 

◇ 男性側から見た面接交渉

面接交渉権は離婚後、親権者・監護者に

ならなかった親が、子どもに会ったり、

手紙を交わしたりする権利です。多くの

離婚のケースでは、父親がこの面接交渉

権を主張することになります。この権利

は親として裁判上も認められている権利

です。もし、相手方がこの面接交渉を拒

否するような場合は、家庭裁判所に調停

の申立を行います。

 

面接交渉権が裁判上認められた権利であ

ると言っても、やはり最優先されるべき

は子どもの福祉です。子どもの気持ち、

健康状態などをしっかり考えて行うよう

にする必要があります。面接交渉は子ど

もが普段一緒にいられない親の愛情を確

認するためのとても大切な機会です。ま

た子どもの成長を確認し、悩みなどを聞

いてあげることで、子の今の生活などを

推察することもできます。いわゆる母子

家庭の場合、子の相談相手は母親しかい

ません。親子の間でトラブルがあっても、

子は逃げ道がないと言えます。そういう

意味で、母以外の信頼出来る相談者とし

てのポジションは子の成長の為にとても

重要です。

 

しかし、注意点として、母親と教育上の

食い違いなどがあっても、それを子ども

に言うべきではありません。時には子ど

もが、母親についての不満を口にするこ

とがあるかもしれません。しかしそこで

母親を否定するような発言は控えるべき

です。心情的に面接交渉を喜んでいる母

親は少ないでしょう。子の為にも、あな

たの為にも母親と摩擦の起こるような事

態は避けるべきです。親権を持たない父

親はそこのを部分理解して、一歩引いた
所から、見守る姿勢が大切であると思い

ます。

 

 

男性から見た、離婚問題解決・離婚対策は、こちらのサイトをご覧ください。
男性から見た、離婚問題解決・離婚対策は、こちらのサイトをご覧ください。

行政書士 村上佳雅